秩序に則って結合しているコラーゲンは善玉と言われているもので、強度と柔軟性がバランスをとって維持されています。 反対に、秩序を無視して強度はあっても柔軟性に乏しいのが悪玉と言われているコラーゲンです。 こちらのケースは茶碗などのように硬さはあっても落としたりぶつけたりすると直ぐに割れたり、欠けたりします。 報告例では、高齢者の内、臀部骨折の有無によってこのコラーゲンに違いがあるとのことです。 骨折を招いている場合、悪玉が多くなっており、これが多いほど、血中のビタミンB6が減少している上に、 ホモシステインが多量に含まれているそうです。 この物質は、一過性に発生する成分であり、これはメチオニンの代謝の過程で見られます。 メチオニンはアミノ酸の一種であり、両者は葉酸及びビタミンB12が関与することで入れ替わります。 つまり、メチオニンがホモシステインを発生させ、反対にホモシステインからメチオニンが生成されてしまうという ことです。 更にビタミンB6の作用からホモシステインは種類を異にするシステインと呼ばれるアミノ酸に変わってしまうことも あります。
通常、健全であればこれらの代謝は効率よく実施されているのですが、代謝に異常を発生させるビタミンB群の 不足などを招くとバランスが崩壊してしまいます。 こうなると、もともと血中において一過性にしか発生しないホモシステインが代謝不能になって長時間 血中に存在してしまいます。 現在こういった現象を引き起こすと身体に害を与えると言われています。 確認されているものではアルツハイマー病や心疾患などがありますが、報告例では骨にも悪影響を及ぼすそうです。 研究例では骨折傾向が多量のホモシステインを血中へ認める場合に発生するとの報告がなされています。 また血中のホモシステイン量と骨密度の関与は否定されておりますが、骨折の危険性は骨密度の低さより 血中ホモシステイン量の増加の方が高いという研究結果が知られています。