合成と天然物

硝酸塩に属する亜硝酸ナトリウムなどの摂取量は多いとされますが、大抵の食品添加物の摂取量はADIを越えていないと 言われています。これは国が行った日本人の実態調査によるものですが、野菜には元来硝酸塩が含有されています。 当該実態調査では、こういったものも測定されているため、添加物と称されるものを摂取している量は、実際 微量と思われます。

天然ものと合成物がありますが、前者は原料とされているのが天然物で、それを対象に溶剤或いは水を用いて 抽出して作られているのがほとんどです。 これに対し後者は分解を除いて化学反応を生じさせて生成される物質のことを言います。 天然添加物は安全との印象がある一方で合成添加物はリスクが高いというイメージを受けられる方が多いと思われ ますが、実際のところ両者をリスクと言う点で区別することは困難です。 合成物でも通常の食物内に含有される天然成分と同じものがありますが、これらは作り方などによって 合成ものの方に属していることもあるからです。 実際、自然界に存在しない化学的に生成された合成物は、全ての合成添加物の中でも20パーセントに満たないと 言われています。 無機物である水酸化カルシウムはコンニャクを固めるのに利用される凝固剤であり、塩化マグネシウムは豆腐を 固めるのに使われる凝固剤ですが、いずれも自然界に見られるものです。 また、有機酸類である乳酸、アミノ酸類、クエン酸、ビタミン類などは合成物のおよそ30パーセント近くあると 言われています。 このため、本当に純粋な合成物はほとんどありません。

問題は安全性ですが、面白いことに合成ものは十分な毒性試験が行われて、その使用が認められています。 これに対し、天然物は安全と言うイメージが強いためか、安全性の調査が十分に実施されていないものもあります。 矛盾していますが、こういう観点から合成ものが必ずしも危険とは言えず、反対に天然由来の添加物が絶対に 安全とも言えないのです。












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