四角豆/シカクマメ

四角豆/シカクマメの概要

シカクマメはひだの形状が翼に似ていて、ウィングドビーンズとも言われます。断面が四角形で、さやに四枚のひだがあることから四角豆と呼ばれるようになりました。さやいんげんやさやえんどうと同じく、葉と若さやを野菜として食用にします。四角豆は豆科に属し、豆菜(とうさい)、羽豆(はねまめ)と呼ばれることもあります。ひだが四枚莢(さや)にあり、凡そ十センチから十三センチ程度の長さで、断面が四角形になっています。食味はやや苦味があって、コリコリしています。四角豆はキヌサヤとサヤインゲンの中間的な味わいと言われています。調理では、さっと茹でて、サラダに用いられたり、他にも煮物や炒め物、揚げ物といったものに利用されています。五月から六月、九月から十二月にかけてが収穫期となり、日本での産地は石垣島です。もともと原産地を熱帯地方にしていて、現在ではメラネシアや東南アジア、ニューギニアといった地域で多く栽培されています。尚、日本の沖縄県には戦後に持ち込まれたと言われています。

シカクマメ/期待される効能・効果

四角豆は他の豆類と同様に、栄養価は高く、タンパク質を多く含みます。またカロテンが多く含まれており、その抗酸化性によって癌(ガン)の予防に有効と考えられています。ビタミンEやビタミンCなども抗酸化性を持つため、これらの成分を多く含んだ食品と共に摂取すると、カロテンが酸化されるのを防止し、体内で有効に活用されます。更にカロテンには、皮膚や粘膜を健康に維持する働きや薄暗い場所において視力を維持する働きもあると言われています。欠乏すると歯や骨の発育不良を引き起こしたり、成長停止、夜盲症、皮膚や粘膜の上皮が角化するといった症状が現れることもあります。